ゲーム実況を行う際にエミュレーターを使用するのは違法?

   

エミュレーターでゲーム実況をするのは違法なのか?出典:エミュポータルより引用

現在インターネットで自分のプレイするゲームを実況するのが非常に人気を集めており、動画再生回数を稼ぐことの出来る人気のコンテンツとなっています。

もちろん、実況したいゲーム機本体、そしてゲームソフトは本来必ず購入する必要がありますが、生産中止になった過去のゲームなどは高額になる場合もあるため、中には無料でソフトを手に入れるゲーム実況者も存在します。

そういった行為は、「(ソフトを)割る」とも言われ、「エミュレーター」と呼ばれるものを使って行われています。

スポンサーリンク

エミュレーターとは何か?

通常ゲーム実況を行う場合、ゲーム機とパソコンを接続してゲームの実況を行うわけですが、エミュレーターは全てPC上で完結します。つまり、キャプチャーボードなども一切必要ないのです。

エミュレーターとは、ゲームをゲーム機無しで動作させることができるソフト。ゲームカセットなどから吸い出したデータを使用して、ゲームをプレイできるソフトとなります。

一見ゲーム機が無くてもゲームが出来るため非常に便利に見えますが、エミュレーターは極めて違法性の高いソフトだということを認識する必要があります。

何故エミュレーターが違法性が高いのか?

エミュレーターを使用すること自体は自己責任であり、エミュレーター自体には特に問題が無いため違法とはなりません。問題は、エミュレーターを使用する際に"非合法にコピー・配布されたものをダウンロードして使用する"という行為です。

実は、自分で持っているソフトのデータを吸い出し、エミュレーターでプレイするだけなら違法にはなりません。著作権の及ばない"私的利用の為の複製行為"にあたります。(※吸い出す際にコピーガード・コピープロテクトの解除を行うと違法。)

しかし、それらをコピーして配布したり、ネット上からダウンロードして使用することは、違法ダウンロードとなり重い処罰が待っています。

実際にエミュレーターを使う人の多くは、「割れ厨」とも呼ばれ、ネット上からソフトをダウンロードすることがほとんどです。エミュレーターを「タダでゲームが出来るソフト」という認識で使うのは、非常に違法性が高い行為となるのです。

エミュレーターでゲーム実況を行う場合のリスク

ゲーム実況を行う場合、通常通りゲーム機とソフトを購入してそれを使用してパソコンで動画をアップするのであれば、特に問題はないと言えます。

しかし、エミュレーターを使用してゲーム実況を行う場合は、違法ダウンロードを疑われてもしょうがないでしょう。

たとえプレイするソフトを所持していたとしても、エミュレーターを使っているだけで動画が削除されることもあります。そもそもゲーム実況自体がグレーな存在なので、削除されても文句は言えません。

また、もし著作権違反が発覚し、ゲームを作成しているメーカーなどに損害賠償を請求され場合、その金額はまず個人では支払えない金額になる可能性があります。

著作権違反の場合でも3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金刑が課せられます。軽い気持ちでエミュレーターを使用してゲーム実況を行ってしまうと、思いもよらない重い罰則が待ち受けている恐れがあるのです。

まとめ

使う人にとっては、非常に魅力的な「エミュレーター」。違法ダウンロードをしなくても、キャプチャやセーブデーター管理のし易さなど、様々なメリットがあります。

しかし、そのリスクを考えると、ゲーム実況でエミュレーターを使用することはおすすめ出来ません。

ゲーム会社も、実況動画自体は黙認していたとしても、違法ダウンロード・ゲームの無料プレイに関しては対策を講じています。軽い気持ちで重い罰を受けないためにも、エミュレーターを使用してのゲーム実況は避けたほうが良いでしょう。

 - ソフト・ツール